Gateway to the past                                     JUL,2000


<制作期間について>

         記録によると、作り始めたのは1997年の8月。完成まで約3年。
        大作RPGに匹敵しますね。よくもまあ、だらだらとやっていたもので
        す。作っている時間が楽しかったから、続いたのでしょうけど。
         最初は完成させるつもりもなく「ちょっと遊んでみよう」と始めまし
        た。REIQA に出来ることを見極める為、色々な実験をしながら「じゃあ
        小さなものを作ってみよう」となったのが2年前。それから、マップを
        描き、SPを描き、スクリプトでマップを繋げてみて、シナリオを考え
        (なんとマップ先行)、シナリオに合わせてマップを変更し終わったの
        が1年前。それから、音楽を調整、シナリオを入れている時に「てつり
        く」に召喚されたり…。で、あとは電クラ最終号に間に合わせる為、残
        りをどうにか、約1カ月の突貫工事で仕上げました。モンスターの強さ
        等、全く調整してません。シナリオが殆ど意味をなさないので、「RP
        Gの形を借りたパズルゲーム」と思ってください。
         もう少し煮詰める時間が欲しかったです。何しろゲームを作るのは初
        めてだったので、その辺はお許しを。


<謎と疑問>

         一つの物語があり、しかし、それ事態は語らず周りを語ることで、中
        心の物語を浮き立たせる。対象物の周りを描くことで、対象物を引き立
        てる絵画の手法、のようなことをRPGでやってみたかったのですが…。
        ゲームを終えても、謎や疑問ばかり残るのはその為です。
         次作の予定はないので、謎はプレイヤーの想像にお任せします。


<キャラクターについて>

         何故、こんなヘンテコなデザインのキャラが主人公なのか?自分でも
        疑問です(^^;。
         実は、このキャラは私と友人が小4(当時9歳)の時に描いたマンガ
        の主人公なのです。夏休みに二人で、40枚程度の作品でした。題名は
        「ヤサイボーグ物語」(ファイル名はここから)。ホーク軍団に立ち向
        かう為、ジャガイ博士はヤサイボーグのクロタローとタマタローを作っ
        た。ホーク軍団の基地(キッチン)に潜入したタマ達の見たものは…。
        当時、学校に持っていったので、100人位の読者はいたと思いますが、
        これを読んでる人の中にはいないでしょうね。
         といった訳で、この作品は、その頃の自分と友人Nとその作品に対す
        るオマージュみたいなものです。
         因みに、そのNと私は誕生日が同じです。その為か、趣味趣向が似て
        いました。そんなNでも、X68000を所有して、電脳倶楽部を購読
        して、これを読んではいないだろうなあ、絶対。
         ああ、私はどこで道を踏み外したのでしょう。


<謝辞>

         モンスターデザインは ERSM さんにお願いしました。自分のデザイン
        ではこの雰囲気は出せなかったでしょう。改めて有難うございました。
        完成CGを頂いてから約1年が経ってしまいました(すみませ〜ん)。
        なお、数体は私のデザインです。どれでしょう?
         音楽はイカプロに投稿された水野裕之さんの作品を使わせて頂きまし
        た(あのすを担当される前から決めていたのです)。素晴らしい曲のフ
        リー化に感謝です。水野さんの曲に統一した為、こちらも独特の雰囲気
        が出たと想います。如何でしょうか? REIQA の仕様の為、ディレイト
        ラック等を丸ごと消去したり、音色、テンポを変更したりしています。
        ご了承を。SEも電クラに載ったフリーデータ等から使用しています。
        作者の方々に感謝、感謝。
         SJOMさんには、忙しい中、REIQA.x を改造して頂きました。有難
        うございました。かなり無理なお願いを言ってしまったので、完成しな
        かった、デバッグしきれなかった機能があったのが残念です。
         そして、REIQA を制作、発表してくれた TNB製作所に大感謝です。
        REIQA が存在しなければ、この作品もなかったし、それに伴った様々な
        出会いも経験もできなかったでしょう。有難うございました。


<最後に電脳倶楽部に向けて>

         発表の場である電脳倶楽部がなくなることは、とても残念でなりませ
        ん。いつも振り返れば、そこにいてくれるような存在で在り続けて欲し
        かった…。
         今まで電クラを支えた、編集部の皆さん、読者の皆さん、有難うござ
        いました。


                                                        MUE
(EOF)